与太話にもほどがある メモ。形にならない。 忍者ブログ
総合ブログです。 更新履歴・お知らせ・あとがき・萌え語り・小ネタなど。よろずジャンル・ネタバレあります。
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オリジ――

細い腕、
理不尽をかたちづくる白い指。
女神が指し出した手に、俺は手を伸ばした。

細い腕、
狂乱の宴を指揮する白い指。
女神が指し示した方向に、僕は歩いていく。

細い腕、
完璧なまでな造作の白い指。
女神が差し伸べた手の甲に、私はくちづけを落とした。


クルセ――

僕が十字を切るのは、祈りのためではない。
敵を滅するために、僕は十字を切る。

はたして自分が聖戦に備えるものなのか、
神と自然に反したものを滅するものなのか、
――わからなくなって、しまった。


?――

恋と呼ぶには、これはあまりにも淡い。
しかし、淡雪のように溶け消えてしまうものでもないだろう。

あの人が一番幸せになってくれれば、それでいい。


敵意に関しては敏感だが、好意に関しては鈍感なのだ。
その理由はと言えば、自分が誰かの特別になれるということを欠片も考えていないということが大きい。
自分が人に好かれる人間ではないと、彼は心の底からそう思っている。 


オリジ?

愛しい人を慈しむ手で、彼は人を殺す。
恋しい人を慰める口で、彼は恫喝する。

それとも。

人を殺す腕が、最愛の人を慈しむのか。
恫喝する唇が、焦がれる人を慰めるのか。

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