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思わずマスコットが付いてる烏龍茶買ってしまいました。ファーストガンダム!
アムロを発見できなかったのが心残りです。流石に懸命に漁るには右手に抱えた食料が邪魔でした。というか人の邪魔になってしまう!
人気が少ない時を狙っていこうと思いました。
てか連邦側のMSガンダムとジムだけて。
自分の間違いに気が付きました。
……一日目は火曜日だった。
今年の大晦日は木曜日なんですね!! こいつぁ驚きだ!
一日目、といえば金曜、と脳内で固定されすぎていたようです。いやあ一人寂しく25日とかに出かけるところでした。そのころ本来ならコピー本作りでてんやわんやですね。
んでもって配置図見ていたところ、あることに気が付きました。
買い物に行ってるジャンルが割と二日目に集中している。
……ジャンプだけなら断腸の思いでどうにか諦めることもできる……できるが、ハルヒを諦めることは不可能! 待機列で眠り込むことのないようにしたいです。
しかし今回の配置……ゲームが西なんですよ。FFとかDQとか西に行ってます。オンラインゲームは東とは、これいかに。ついにゲームから隔離されたか…!と思いましたが盟友たる電源不要とか恋愛・格闘はお隣です。ヘタリアとアニメ(ガンダム)に挟まれるというなんという立地。買い物は楽なんですが、まあ、当日になってみないとわからないこともありますからね。
二日目はとりあえず西に……行って、その後東に行けるかどうかが問題です。東方とジャンプをぶつけるとは。しかし二日目西に行かないという選択肢も皆無! キョンのためならアトリウムに詰まるどろどろ血液のようになれますぜ!
配置メモ。
一日目東:ヘタリア・ゲーム(自スペ)・ガンダム/アニメ・FC少年少女青年・ガンガン
一日目西:ゲーム
二日目東:銀魂、ジャンプその他・創作・同人ソフト/リボーン、ワンピ・ナルト、テニプリ・東方
二日目西:FC小説(ハルヒ)、歴史、創作、鉄道、旅行、メカミリ
三日目までお金と体力が続いた試しがないのですよ。行ってみたいなあ。
ところで銀魂映画化おめでとう!!(遅い)
紅桜編か……俺のとっておきが大スクリーンで……あの異様にかっこよかった戦闘シーンも生まれ変わるわけですね! しかし録画しておいた先週のアニメ見たんですが「映画やるやる詐欺」って。サン○イズのアニメ映画は総集編だらけじゃねーかって言っちゃだめええええ! あれは新解釈なんです新訳なんです新画も混じってたでしょ!
以前作られた「映画予告風総集編」を改めて見るだけでわくわくした自分は安上がりです。グラさんかっこいいよでもあのこ撃たれすぎだと思うんだ。そしてあえて全編高杉の声をハタ皇子がやったら私は一生銀魂に着いていってもいい。いや子安さんの立場なさすぎですが。
GWか…二回行くかどうするか…。しかし考えてみれば杉田さんは2010年二作も映画の主役を演るわけですね、凄いなあ。だが不思議なことに銀さんの声を聞いていて「キョンだなあ…」と思ったことはない。銀さんの声の方が先に聞いてインプットしちゃってたからでしょうかね。
とりあえず人気投票編のEDなんとかして!なんか色々台無しでしたよ!
まだ封書では来ていないのですが、「T-09b」です。
東ホールらしいです。
今回はROで申し込んだので、一日目(金曜日)になります。
よーしアサバード書いて……あとはどうしよう、ログクルセネタもまだ温めてるし、リンカー本もまだ出してないし、たまにはアサバード以外のバード本も書いてみたい。ジタン本もリベンジしたい。
ハルヒは春コミに出ると決めたので、そちらまで練っておこうかなあ。
大変お世話になっていました。ありがとうございます。
で、ログをとりあえずまるっと手動で移動して、今後はこのブログで与太話を書いていこうと思っています。
それに伴い、サイトの総合案内的なページを作り、オフラインのインフォメーションを統合しました。
といっても毎回いちいち総合ページに入るのは面倒ですので、リンク・ブクマなどはジャンル毎のページにしていただきたいと思います。各ジャンルのページからもオフライン情報・ブログには繋ぎますのであまり問題はないかと。
ブログを本格的に使うのは初めてですー。サイト元でもブログサービスはあるのですが、更新が大変な感じだったのでこちらをお借りしました。
条件としては、
・なるべく軽いもの
・検索除けができるところ
・ログ容量があるところ
でした。ほぼ午後丸々費やしました(ノ∀`) 結構大変でした…。
まあ、あまり今までと変わらない(ジャンルばらばらになるぐらい)と思いますので、これからもよろしくお願いします。
オンリーお疲れさまでした!
開催者様方、サークルの方々、一般参加の方々、お疲れさまでしたとありがとうございました。自サークルに立ち寄ってくださった方も大変ありがとうございます。
いやもう…すっごく楽しかったです。なんだあの天国。ここがヴァルハラか(友人の台詞)。
あの会場を利用するのは初めてだったのですが、フロアに入って広!と思いました。一時間半後にはその感想吹っ飛んでましたが。普段通りに机の上を調えましたが、追加椅子をお願いしてあったのでお隣さん方に窮屈な思いをさせてしまったかもしれません、すみません。
パンフレットに付いてきたノベルティや、ペンにノートなどのイラストがかわいくてしばらく友人とかわいいかわいい言ってました。パンフのデザインとか枠も凝ってるよねーとひとしきり。
とりあえず一般参加の入場が始まって、その流れが落ち着いてから私は解き放たれました。華麗に友人にスペースを任せて会場中飛び回っておりました。あ、いやもちろん歩いてましたよ。歩きながらも顔がにやけていただろうことは否定できません。サークルの方に恐怖を覚えさせていなかっただろうかということが今となっては悩みどころです。やはり盛況で場内は混雑していましたから、通路はところどころ動かなかったりしましたね。すれ違う人みなが山のように本を抱えているのはすばらしく嬉しいことでしたが、鞄の場合はその行く先に気を付けた方がいいなあと鞄持ちの私は思いました。うっかりするとサークルさんのディスプレイに引っかけそうになったり、机にぶつかって揺らしてしまったりしそうになりましたから。たくさん並んでいるところは後で行こうーと思っていたら完売だったりしたのもいい思い出です。なあにスパークがありますようっうっしくしく。
あ、シールラリーは勘違いしてまして、台紙にハンコorシールを貼ってもらう仕様でした。そうですよねよく考えてみればパンフレットに入ってるんですから交換なはずがない。シールについてはもらった瞬間から「これは無くす…!」と確信しました。最初の頃はそのまま買い物バッグに入れて底に溜まっていたやつを引っ張り出すという方式を取っていたのですが、そのうち私は財布にしまうというたった一つの冴えたやり方を思いつきました。尤も、お札一枚で事足りる場合には手間となっていましたが。あとポストカードと一緒に入ってるやつとかは見落としかけました。危ない危ない。あ、シールは結局台紙四枚分ほど集まりました。あの素敵空間にはお金を落とす効果が大量に散布されていたようですね! 景品についてはそろそろ会場三周はしたし交換にいってこようかなーと思ったら凄まじい行列になっていました。おおお凄い。その後景品がカレンダーのみですといった放送を聞き、どうしようかなでもやっぱりカレンダー欲しいな!と思って並ぶことにしました。無事交換してもらって抽選番号ももらいましたが、抽選には外れてしまいました。しかしこのカレンダーいついかなる月も使えないんですがどうしたらいいでしょう(一枚ずつラミネート加工を施して保管したいという意味で)。壁にコルクボードを設置して部室のごとく写真風に貼り付けるのはどうだろうと思ったのですが、家族に見られた場合一体どんな言い訳をすればいいのか全くわからないので諦めました。時折眺めて楽しむことにします。
閉会までに会場を残り二周はし、部室にももちろん行ってきました。「凄かった…!」と聞いていたのでどんな感じだろうと行ってみたら本当に凄かった。設営か撤収に付き合いたい…!と思ってしまいました。木の匂いがまずやってきて、おお、と思いながら覗くとどこかでどころかばっちり見たことがある光景じゃないですか!興奮しきりでした。ちゃんと壁・窓はパネルで出来ていて、どうやって持ってきたんだろう…とひたすら思ってました。無造作に置かれた鞄に携帯、あの日の願い事、長門の本棚(ソフィーの世界が二冊あったのが印象的でした)、掃除用具箱、蛙、団長席、長門の席、湯飲みにお茶セット、よくわからないドライフラワー、温度計…。感動しました。なにより短冊が手書きだったのが凄い。特に長門の。しかし訪れる人々はほぼ例外なくカメラ・あるいは携帯のカメラを構えていらっしゃって、手ぶらの私は若干浮いておりました。しまったそういえば私の携帯にもカメラ機能はあった、などと思いながら必死で脳内印画紙に焼き付けました。その後帰ってきてからある日写メにはまって団員で写メールを送り合うわよ!という遊びを思いついたハルヒと、それに付き合う団員たちというネタを思いつきました。町で見かけたよくわからないオブジェや変な形の野菜などを送ってくるハルヒ、その日作ったお菓子やお茶などが主な朝比奈さん、読んだ本の表紙と一言の感想が添えてある長門、シャミセンの写真や今日の夕飯とかばかりなキョン、風景が主な古泉、とか想像したところで我に返りました。……携帯掴んでもう一度行ってくればよかったんじゃないの、と脳内の冷静な自分が言っているのは無視することにします。だってあの会場に心底冷静な人なんていなかっただろうに!
だって考えてみれば凄いことです、あの空間にいた人々はほとんどが古キョンが好きな人たちだったんですよ。座っている間はほとんど終始「楽しいねー」「幸せだなー」と友人と話していました。カプオンリーに参加したのは久しぶりで、なんかいいなあとずっとふわふわしてました。本もたくさん手に入りましたしね!
とにかくお疲れさまでした。私は凄く楽しかったです!もう一度、ありがとうございました。
買った本について少し。
私は割と古キョンに関しては本コレクターだと思ってます。最初の一冊だけ手に入れ損ねていて後の発行分はみんな持ってるんだぜ!ってサークルさんも結構います。自慢です。今までで手に入れた本の総数は結構凄いものになってますが、どの本も読み返すと尚幸せな萌えを私に分けてくれます。大好きです。
今回は夏コミで自分が手に入れたのが少なめだった小説本をかなり入手しました。流石に読んでいる途中なのですが、やっぱり凄いなあと感心する限りです。表紙とかどうやって作っているのか教えてはもらえないでしょうか。様々なキョンと古泉とSOS団がいて、一人一人の文章に個性があって楽しいです。
先程気が付いたのですが私が古キョン本を読んでいると古泉に対する感想というのが三パターンに分かれるようです。「ちくしょうこのやろう!」「ちくしょうかわいいなこのやろう!」「お前って奴は!」という、どれも好意なのですが文章にすると悪態に見えてしまいますね。キョンについてはただひたすらに布団に突っ伏してばんばん叩くぐらいの反応しかできません。
そして今回一番印象に残った本がありました。こちらは漫画なのですが、表紙がきれいで、会場で友人に見せびらかしたほどでした。会場でも、また事前にサイトでイラストを見た時にも気が付かなかったのですが、実際本分を読んだ後で見直してふぉおおおってなりました。そういう意味か…!と。また表紙もよく見るとカバーと本体を使ったギミックというか表現がされていて一見わからなかったんですがやっぱり凄いなあと。こういう出会いがあるからこの趣味は止められない。前から好きなサークルさんだったのですが、余計に好きになりました。
なんだかんだ言って古キョンと、古キョン本がもの凄く好きな自分に気が付きました。更新頻度上げたいなあ!!
あ、他カプ(百合)絡みの話と小話になりますので苦手な方はご注意を。
とりあえず他人様の本を読んでいてハルヒと長門(と朝比奈さん)が仲が良いのを見ると嬉しくなる自分をどうにかしたいと思った。
いやごくごく普通に女子三人組がきゃっきゃしてると嬉しいというのもあるんですが!ハルヒが長門のことを気にしていると嬉しくなる通り越して萌えるんですよダメだな自分!
まあ、そんな脳内ですがなんだか私は、長門が気になってかわいくてしょうがないハルヒと、ハルヒに興味があって手を伸ばしたくてしょうがない長門と、そんな二人を姉か女神か慈母のように慈しみながら眺める朝比奈さんと、そういう女子組を温かい目で見守りつつ自分たちは自分たちでよろしくやってる古キョン、という図のSOS団をこよなく愛しているということに気が付きました。
問題はそんなSOS団は自分の脳内にしか存在しないという点です。もちろん恋愛感情が介在しないSOS団も愛しいことこの上ないですが!
がっつりハル長で一本、それも恋愛が始まるまで書いてみたいのですがなかなか難しそうです。ちとパラレルですがこの間思いついたものがあるので触りだけ。古キョン前提ハル長、予定。
本日も異常なし、と。
俺は昨日取り替えたばかりの白衣が映りこむ分厚いガラスを、正確に言うならその向こう側を眺めてそう記入した。そちらの空間は液体で満たされており、かといって水槽ではない。その中で泳いでいるのは観賞用の熱帯魚ではなく、ましてや食用の魚でもない。水圧に負けないように作られたガラスの筒の中で、眠るようにたゆたっているのは、少女の姿をした人工物だった。
……時間だ。
俺は近くにいた助手に声をかけ、手元のパネルを操作する。室内は別段暗くもなければ、緑色の妖しげな光がそこかしこで瞬いてもいないし、誰かが調合している化学薬品がぼんと爆発したりもしない。至極近代的で清潔なオフィスにも似た、この研究所が俺の職場だった。
ざあっ、と養液(詳しい成分は機密事項であるからして、述べることができない)が排出され、ゆっくりと筒が上がる。実のところ俺は未だに、この瞬間が好きなのか嫌いなのか、自分でも判断がつかない。
「……気分はどうだ?」
少女の濡れた顔の中から、透徹な目がこちらをとらえる。毎回この質問を俺はして、毎回返ってくる答えは同じようなものだ。その間に、助手の一人である女性が少女の肩からタオルをかける。別のタオルで丁寧に養液を拭っていく。少女は俺から目を逸らさない。
「問題ない」
その唇が紡いだのはいつか聞いていたのと同じ声で、俺はその声を聞く度に懐かしいような、とてつもない裏切りをしているような、そんな気にさせられる。だがそんなこと、少女には関係ないのだ。
A-004、それが少女に与えられた固体識別名だった。だがそれではあまりに味気なくて、俺ともう一人だけがこっそりと別の名で少女を呼んでいる。姿形は人間の女の子で、年頃で言えば中学から高校生への境目、だ。そういうふうに、俺が作った。
少女は所謂アンドロイドというやつだった。ロボットとは違う、その全てが無機物で出来てはいない、正しく人工生命体だ。その髪の毛一本、爪の先一つとっても人間と構成物質は変わりやしないが、在り方が圧倒的に違う。少女は受精卵から分裂を繰り返し母なる子宮に育まれて生まれたわけではなく、実際「完成した」当初からこの姿だった。だが成長はするはずだ、理論的には。
恐らく世界で初めて成功したはずの完全人工生命体だったが、俺としては当面学会に発表する気にもなれず、出資者も同じ考えだったのでまだこの小さな研究所内の人間しかこの事実は知らない。
そしてまだ少女のことを完成とは言えないのだった。ハードはほぼ完璧と言って差し支えないだろうが、ソフトがまだまだだ。基本的な知識のことではない、そんなことはいくらだって教えられるが、こころは困難だった。感情というものは到底プログラムできるものじゃない、時間によって芽生えさせる物でしかないのだと、俺は良く知っていたからだ。
助手によって服を着せられた少女は、俺の指示に従って二言三言喋り、検査のために一旦別室へと消えた。俺も当然その後を追わねばならなかったのだが、その時に来客があった。
カッカッカ、とパンプスの足音も高らかに、ドアが開けっ放しの(セキュリティにも空調にも問題はない、この区画は他からはかなり切り離された場所にあって、厳重なロックと認証をくぐり抜けなければたどり着けない)研究室に入ってきたのは、しばらく見なかったが見慣れた顔だった。
「あんたこんなところにいたのね!」
きーんと脳天まで貫きそうな声を出す、高校時代の忘れられない思い出の一人である涼宮ハルヒの後ろから、少し笑顔が陰った出資者兼共同経営者が顔を出して嘆息する。止めろ、お前は。
もっともあの頃からハルヒに対しては絶対服従を示していた相手に、この年になって改善を要求するのは酷だろうが。
「論文いくつか読んだわよ、いつもながら平凡な内容だったわね、学会でも評判良くないし……でも学者の目なんて節穴ね」
にやりと口の両端が上がる。いきなり飛び込んできて好き勝手なことを言い出す女に作業員たちは目を白黒させていたが、そんなことを気にするような相手じゃないことなんて俺が一番よーく知ってる。
「あんた、何か面白そうなことをしてるでしょう!」
びしりと指を突きつけてそう言った。昔からこういう奴だった。面白いことや不思議なことが大好きで、変人が多数を占めていた高校の中でも一際目立っていた。有名な涼宮財閥の一人娘だからではなく、自身が頭も運動神経もずば抜けているにもかかわらずやらかすことが突飛で、ぶっ飛んでいたがために。あの頃それに巻き込まれていた仲間が、俺とこいつ――古泉の他にもう二人いて、思い出すと悪くなかった。……その生活の、最後を除いて。
俺は、大学に入ってから昔は畑違いだった理系の道を邁進していた。同じように古泉も、工学関係を。その当時から古泉には莫大な遺産という名の財産があり、古泉はその金のほぼ全てをこの研究所のためにつぎ込んだと言ってもいい。いずれペイできる、というのが詭弁であることなど俺も古泉も解っていて、だがどうしようもなかったのだ。俺の頭にある知識と、俺たちの頭にある思い出が、他の選択肢を与えてくれなかった。
だがとにかく俺は、研究者になって古泉と共に研究所を立ち上げた。そうするしかなかったというのは言い訳で、多分そうしたかったのだ。本命の研究を続ける傍らでバイオ関係の論文を幾つか書き、古泉は特許も幾つか取った。その論文がハルヒの目に止まってこうして押しかけられたのだろうか。目立たない本名に感謝していたというのに。
「落ち着けハルヒ、ここは俺の仕事場だ」
「んなこと言われなくたってわかってるわよ、ちゃーんと全身消毒して白衣に着替えてるのが見えないの?」
その後ろの古泉も同じ格好だ。そしてそろそろ口を挟め古泉、弁明ぐらいはしてもらうぞ。
「……当然応接室でお待ち頂こうとしたのですが、直接見たい、驚かせたいと言われては、僕としてはどうにも出来かねます」
「しろよオーナー」
当然共同経営者とはいえ出資者の方が偉い。よって古泉は俺の上司みたいなものなのだが、そんな感じが一切しないのは今更だ。今となっては古泉がイエスマンをしていなくても世界は崩壊などしないのに。そう、俺がこんなことをしていても、世界は滞りなく回り続ける。例え時計の針を少しばかり早く回しちまっていたとしても、今のところ朝比奈さんから涙ながらに訴えられる事態には陥っていない。
「とにかく――」
「主任? お客様ですか」
助手が戻ってきていた。そして、その後ろには当然、気配をさせない少女が立っている。いつの間にか検査が終わっていたのか、俺と古泉は気が付かれない程度に息を呑んだ。
ハルヒは少女に目を留め、一瞬それが揺らいだ、ように見えた。
「……だれ?」
ハルヒが問う。俺はもう隠しきれないと悟って、少女を促した。
「ほら、挨拶」
「わたしは個体識別番号A-004、彼に作り出されたヒト型人工生命体」
少女は敬語を学習していない。華々しく発表するならそれも必要だろうが、俺たちは必要ないと踏んだのだ。だって、そんなところ見たことがない。黒く艶のない、だが決してガラス玉ではないその目が、見たことのない客を真っ直ぐに見ている。ハルヒは息を呑んだようだった。
「……アンドロイド? 本物?」
「わたしはわたし」
「これが彼の……いえ、僕たちの研究の成果なのですよ、涼宮さん」
ただし内密にお願いしたいのですが、と古泉が釘を刺す。本当はしなくてもいいんだと古泉は解っている、ハルヒは言ってはならないことを言いふらすような真似はしない。
「……すごいじゃないの!」
やがてハルヒは歓声を上げ、少女のあちこちを見て回った。触ることはしなかったが、凄いわと連発しまくり、少女は微動だにしなかった。することを知らないのだ。
「でもあんたにしちゃ情緒に欠けてるわね、この子」
しばらく専門的な質問が矢継ぎ早に飛び出し、それに俺と古泉と、時々答えられることは少女に答えさせ、その後に出てきた台詞がそれだった。
「精神的なところはほとんど弄っちゃいないんだ、まあ見た目はあれだが、中身は実質赤ん坊みたいなもんだ」
「ゆっくりとね、芽生えればいいと考えているのですよ」
古泉がフォローする。感情ではなく、表情ならばプログラムすればどうとでもなる。笑うことも泣くことも、怒ることもさせることができる。だがそれでは意味がないのだ。
「ふうん、これから徐々に覚えさせていくってことね?」
ハルヒは心底楽しそうに、だが爆弾を落とした。
「ならこの子、あたしに預けてくれない?」
「――な、」
できるわけがないだろうが!
叫ぶことは少女の手前出来ず、俺は顔面中に驚愕の表情を浮かべただろう。古泉ですらも絶句している。
「いいじゃないの、あたし気に入っちゃったのよ!」
「あのなあ、犬の子じゃあるまいしそうほいほいと預けられるか! どんだけ精密なメンテナンスがいると思ってんだ!」
「でも番号しか呼び名がないなんて不便ねえ」
「人の話を」
ハルヒは俺のことなど気にせず喋っている。本当は、俺と古泉だけが別名を知っているのだが、それをハルヒに言うわけにはいかない。いかないのだ、が。
「そうね……ユキってどうかしら!」
――瞬間、世界が凍り付いた。
「ハルヒ……」
ようよう滑り出した俺の声は、掠れていたかも知れない。
「何よ?」
事も無げに言うハルヒに、俺はそれ以上何も言えなかった。
ハルヒ、お前は覚えているのだろうか。
あの日々に確かに俺たちの隣にいた、長門有希のことを?
「……古泉、ハルヒとナガトを引き合わせたのはわざとか」
「俺にはわからない、わからないんだ古泉、俺がしたことが正しくなかったことも、自己満足だってのも知っているのに、それでも、俺がどうしたら良かったかなんて、わからないままなんだ!」
「あなたが気に病むことでは、ありません」
「……なんでだろう? あたし、あなたを見てると涙が出そうになる」
「あたしよ! あたしは涼宮ハルヒ、あたしがハルヒなのよ……!」
「わたしは、かえってきた」
こんな話が書きたいなあ!という。専門用語は全部適当なので本気にしないで下さい。前提となる高校が北高ではなく、結構頭が良い人が集まる私立かなんかになっていて、涼宮家と古泉家がお金持ちな設定。ハルヒの能力やらSOS団員のバックグラウンドやらはほぼそのままで、ここでは朝比奈さんが未来に帰って長門が情報統合思念体へ還った際にハルヒの記憶操作をしていったということで。高校時代のハル長は恋人関係ではありませんでしたがハルヒ→←長門ぐらいではあったかと。んでもって長門から故意かそうでないのかはわからないがその知識のかけらを受け取ってしまったキョンと古泉は、思い出と共に長門を今度は地球製ヒューマノイドとして作り出そうとする。キョンは人を一人作る、もしくは再現する、という行為に内心怯えていて、これは長門を冒涜する行為かもしれないと思いながらも止められない。でも脇役。
こういう話のセオリーとしては長門有希の思念精神的なものがユキの体に入って記憶も取り戻してハッピーエンド、なんでしょうけどそれだとユキの精神の行き場がないというのが難点。何よりも生物学的知識がないのが致命的。アンドロイドってロボットとほぼ変わらない意味じゃなかったっけ?と思ってるあたりでダメである。
後この話暗そうだ。